スクリーンリーダーを使った初めてのReaper・その1 とにかくインストールしてみる。

Reaperをスクリーンリーダーで使うための情報がまだまだ少ないので、これからReaperを使おうと思っている人や、使いたいのだけれど使い方が分からない人の参考になればと思い、この文章を書くことにしました。

「Reaper NVDA」とか、「Reaper スクリーンリーダー」などのキーワードでネットを検索すると、 いくつか、とても役に立つ情報がきっと見つかります。 その中の一つとして、このページが誰かの参考になればと思います。

ですが、自分は、専門家でも何でもありません。これから書くことが、必ずしも正しいとは限りません。他にもっといいやり方があるかも知れません。 そのあたりを承知の上で、参考にしていただければ幸いです。

まずは、ソフトのインストールと初期設定。 Reaperを使っての録音と、基本的なエフェクト処理のやり方までを説明する予定です。 いくつか、参考URLの紹介もします。  そのあとで、VSTやMIDIについても、何か書くかも知れませんが、その辺は未定です。
前置きはこのくらいにしておきましょう。

ソフトのダウンロードとインストール

必要なソフトは、NVDA、Reaper、OSARA、SWS。 それと、Reaperの日本語化パッチも、必要ならばインストールします。

NVDAは、スクリーンリーダーです。 以下からダウンロードして、インストールしてください。

NVDA日本語版 ダウンロードと説明

使い方も、基本的なところだけでいいので覚えてください。 これの説明を始めると、いつまでたってもReaperの話に進めないのであしからずです。

JAWSでも使えるかも知れません。PC-Talkerは、補助的に併用して使うことは出来ますが、PC-Talkerの音声だけでReaperを使うのは、たぶん無理です。

Reaperはここからダウンロードします。

REAPER | Download

Windowsの64ビットと32ビット用のどちらか自分のパソコンのWindowsに合わせてダウンロードしてください。 32ビットのReaperは、32ビットのパソコンでも、64ビットのパソコンでも使うことが出来ます。 ですが、最近買ったパソコンならば、たいていは64ビットですし、メモリが十分にある64ビットのパソコンならば、64ビット用のReaperをインストールしたほうがいいです。

PC-Talkerを持っているならば、マイサポートのツールのシステム情報で、32ビットか64ビットかを確認できます。

インストールは、インストーラーの指示にしたがって、「はい」とか、「次へ」とか、「同意する」とかを選んで進めてゆくだけです。

なお、Reaperは、商用利用でなければ60ドルの有料ソフトです。60日のお試し期間がありますし、その後もお試し中であれば使うことが出来ます。気に入ったら購入してください。 これを書いている今だとReaperのバージョンは5.5くらいです。バージョン5の時に購入すると、バージョン6の最後まで使えて、バージョン7になったら、再び購入することになります。

無料で使えるバージョン0.99のReaperもありますが、こちらはスクリーンリーダーでは使えません。

OSARAはここから、2種類ありますが、for Windowsと書いてあるほうをダウンロードして、インストールします。

OSARA Development Snapshots

これもインストールはそう難しくありません。インストーラーの指示にしたがって進めてください。

インストールの途中で確認がありますが、キーマップも変更してください。

英語ですが、ここにOSARAについての説明が書いてあります。

OSARA: Open Source Accessibility for the REAPER Application

とにかく、OSARAが無いと、Reaperはスクリーンリーダーで使えません。

swsは、Reaperの機能を拡張するプラグインで、ここからダウンロードします。

SWS / S&M Extension

これもいくつか種類があります。Windowsの32ビット用か64ビット用のどちらか、これから使おうとしているReaperと同じビット数の物をダウンロードしてください。

インストールは簡単で、ハイとか、同意とか、インストールとかのボタンを押してゆくだけで出来るはずです。

ここまでやれば、Reaperが使える状態になります。

日本語化は必要ならば行ってください。 日本語化パッチは、複数ありますが、これがいいと思います。

GitHub - Phroneris/ReaperJPN-Phroneris: 製品版REAPER日本語化パッチ(森)

ダウンロードのリンクが見つけにくいかもしれませんが、 Download ZIP を探して、クリックすれば、ReaperJPN-Phroneris-master.zipをダウンロードできます。 ブラウザにネットリーダーを使っている場合は、隠しテキストもすべて表示して、ダウンロードリンクを探してください。

ダウンロードしたファイルを解凍して、中にあるJPN_Phroneris.ReaperLangPackを実行して、インストールの問い合わせでOKを押します。 OKを2度押すとインストールは完了するので、続いてReaperの言語設定に移ります。

日本語化パッチのインストールが終了すると、Reaperが自動的に立ち上がるか、そうでなければReaperを自分で立ち上げて、言語の設定を変更します。

Ctrl+Pを押し、Generalが選ばれていればそのまま、選ばれていなければ上向きキーでGeneralを選んでから、Tabキーを6回押します。

Languageと読み上げるところが、言語を選ぶ選択ボックスです。ここで「日本語(森)」を選んでから、OKで設定を閉じます。

その後で、Reaperをいったん終了して、次に立ち上げると、Reaperのメニューなどが日本語になります。

同じようにして、Reaperの設定から言語の選択ボックスで、
「English [US] - default 」
を選べば、英語に戻すことができます。

以前に、「日本語 [chiepom.me]」という日本語化パッチも入れてみましたが、今回紹介したパッチの方が日本語化が進んでいます。

今回初めて、このパッチを使いました。英語のままよりも分かりやすいと思います。 ただ、ネットでReaperの使い方を調べると、説明は英語のメニューでされていることが多いです。 そんなときは、メニューをいったん英語に戻してやったほうが分かりやすいかもしれません。
今回は、日本語化した状態で使い方を説明する予定ですが、このホームページでも、過去には英語のメニューで説明を書いています。

ReaperとSWSは、ソフトが自動的にチェックして、必要な時にバージョンアップ通知が表示されます。 OSARAと日本語化パッチは、そういう機能は無いので、たまにダウンロード先をチェックしてみたほうがいいでしょう。

次にReaperの初期設定……

と思いましたが、面倒なので後回しです。

ちょっと使ってみましょう。次のページでは、Reaperを使った録音のやり方を説明します。

Reaperの設定は、取り合えずそのままで良いと思いますが、録音してみてうまく行かなければ変更する必要があるかもしれません。

この後の捜査で、マイクで録音できない場合は、Ctrl+Pを押してから「デバイス」を選び、 オーディオシステムで、WaveOutを選び、 入力デバイスで、マイクを選び 出力デバイスで、スピーカーを選んでみてください。

録音レベルが高すぎたり低すぎたりする場合は、コントロールパネルのサウンドの、録音のタブから、マイクのレベルを調節できると思います。
ですがまあ、今回は細かいことにはこだわらず、録音をためしてみましょう。

これでひとまず準備完了です。 まずは一度使ってみて、使い続ける気になったら、オーディオインターフェイスを用意したり、細かい設定などもやればいいでしょう。


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