たぶんこれは、超初歩的な話。でも自分は、Reaperを使い始めてから、1年以上ずーーーっと気が付きませんでした。
VSTのパラメータを操作する画面では、コントロールキーを押しながらスペースキーを押すと、プロジェクトの再生と停止が行えます。
例えばイコライザーとか、コンプレッサーとか、なんでもいいですけど、vstのパラメータを調節する時は、メイン画面から目的のトラックでPキーをおして、目的のVSTを選んで、そのVSTのパラメータを操作しますよね。 その時、トラックを再生して、実際に音を聞きながら調節した方がやりやすいです。その再生と停止ですが、パラメータの画面では、コントロールキーを押しながら、スペースキーで行えます。
恥ずかしながら、このことに、ずーっと気付かずに、再生を始めてからパラメータの画面を開き、パラメータの操作中に再生が終わってしまうと、一旦メイン画面に戻って、再生を開始ししてから、もう一度パラメータの画面を開いて……なんてやっていました。
ちなみに、この操作は、ピークウォッチャーの設定ウィンドウや、ボリューム、パン、ミュートを設定するウィンドウなどでも使えます。スペースキーで再生・停止が出来ない場面では、この操作をためしてみると良いでしょう。
Windows10限定ですが、2017年後半のバージョンアップで、NVDAにOCR機能が追加されました。
NVDA+RでOCRを実行。認識結果から目的の項目を探して、エンターまたはスペースで項目を実行するか、エスケープで抜けるというだけの単純な操作です。 場合によっては、NVDA+8を何度か押してから、NVDA+Rを押すと、認識範囲が広がって、良い結果が得られます。
この方法は最近知ったばかりで、まだきちんと把握していないのですが、これによって、今まで操作できなかったVSTが操作出来る可能性があります。
例えば、この機能を使うと、特別なスクリプトを使わなくても、Sforzandoにサウンドフォントをインポート出来ます。 自分は持っていないので、海外のウィキやmlで読んだだけの話ですが、Addictive Drums 2で、プリセットの選択が出来るとか、kontaktやGuitar Rig 5でも、OCRが役立つそうです。 VSTに限った事では無く、目的のボタンが押せない時などに、一度は試してみると良さそうです。
32ビットのVSTを64ビットのReaperで使うと、VSTのウインドウが頻繁に開いて煩わしく感じることがあります。 これを無くすには、トラックに刺すVSTを選択するウインドウで、目的のVSTを選び、アプリケーションキーを押し、[Run as]の中の[Embed bridge UI] にチェックを付けます。
メニューが日本語ならば、「プロセスモード」の中の「埋め込み UI (必ずしも正常動作しません。クラッシュ耐性が低くなります)」という項目です。
これを1度だけやっておけば、その後は余計なウインドウが開かずに、快適です。
一つ一つのVSTで、それぞれ同じ作業が必要です。 新しくVSTを追加したら、すぐに上に書いたことをやっておくといいでしょう。
もう一つ別の方法で、Reaperの設定で、VSTの設定項目の中にある、
「Default VST to generic UI (instead of plug-in UI)」
日本語メニューならば、「ジェネリック UI を VST のデフォルトにする」
という項目にチェックを付けておくという方法もあります。
どちらでもいいのですが、前者のデメリットとしては、
新しく32bitのVSTを追加する時は、毎回この操作をする必要がある。
正常動作しないかも知れない。
後者のデメリットとしては、
NVDAの読み上げの反応が少し鈍くなる。自分はとても気になりましたが、PCの性能や、音声の種類などによっては気にならないかも知れません。
SforzandoやSFZプレーヤーにファイルをインポートする時などは、UIボタンを押してから行う必要がある。
Sforzandoの使い方を別のページに書いていますが、その操作をする前に、ひと手間だけ増えます。
メリットは上に書いたのと逆で、VSTのビット数を気にせず追加出来るとか、SforzandoやSFZプレーヤーなどが操作しやすいとか、その程度です。
自分の場合は、VSTの動作が不安定になったと感じたことはないですし、NVDAの読み上げに影響が出たので、前者の方法でやっています。
何か問題が出るようなら、方法を考えて、そうでなければ、どちらの方法でもいいでしょう。
たまにですが、パラメータが保存されなかったり、間違った使い方をしていないはずなのに、思った通りに動いてくれないVSTがあります。自分のところでは、ギターアンプシミュレーターのFA3とか、Noizefieldのシンセ音源とか、SFZプレーヤーなどがそうでした。
そんな時は、
トラックに刺すVSTを選択するウインドウで、目的のVSTを選び、アプリケーションキーを押して、「Buggy plugin compatibility mode」
にチェックを付けると良くなることがあります。
日本語のメニューならば、「バグ傾向のあるプラグイン向け互換モード」です。
これも、1度だけやっておけばオッケーです。
上に書いたことをやっておけば不要な話ですが、1つのプロジェクトで、同じVSTを2つ以上使うと不具合が出る場合、
VST1.dll、VST2.dllのように、同じVSTをリネームしてプラグインのホルダーに複数個入れて、別々のVSTとして使う方法もあります。