前回書いた方法より少し手間が増えますが、こちらがより確実な方法です。 自分の場合、先にこちらの方法を知ったので、実際にはほとんどこの方法を使っています。
ようやくReaperで曲を作れるようになった頃、曲の途中で特定のトラックの音量を変化させるとか、フェードアウトとかのやり方が分からなくて、オートメーションとかどうやったらいいのか、いろいろ調べても分からなくて、途方に暮れかかった時に、このページを見つけました。
vstのつまみに任意のmidi ccを割り当てるreaperのjs「cc to parameter」の使い方
やり方はリンク先を見てもらえばだいたい分かると思います。 必要なファイルのダウンロード先やインストール方法は、リンク先に書いてあるので説明は省略します。 ここでは、少しの補足と、インストール後のNVDAを使っての設定方法を記します。
まずは、一つ注意点を書きます。
それは、cc to parameterを、一番先に刺すこと。
必ずしも一番先でなくてもいいはずですが、このJSの手前にいくつかVSTを刺していると、このJSがMIDIのコントロールチェンジを受け取れないことがあります。
どんなVSTが刺さっていると駄目なのかとか、その辺の詳しいことは不明です。
ただ、一番先にこのJSを刺せば、間違いありません。
以下に、NVDAの音声で、マウスを使わずに設定する手順を記します。
最初に、トラックを2つ作ります。
1つは演奏を録音するためのトラック。
2つ目は、MIDIのコントロールチェンジだけを含んだMIDIファイルを張り付けるためのトラック。
2つ目のトラックを1つ目のトラックにセンドします。
次に、1つ目のトラックに、cc to parameterと何か曲の途中でパラメータを変えたいVSTを刺します。
そして、1つ目のトラックに、何かアイテムを張り付けておきます。実際に録音しても、MIDIやMP3をインポートしても、取りあえず音が鳴りさえすれば構いません。
次に、1つ目のトラックを選択してPキーを押し、cc to parameterの設定を行います。
CC Controller 1の値を決めます、この値が127ならば、コントロールチェンジ127番で、11ならば、コントロールチェンジ11番で、VSTのパラメータを操作します。
Value 1の値は、目的のパラメータの初期値です。いくつでもいいけれど、迷ったら64あたりにしておけば無難かも。
今回は1つだけですが、このJSは、4つのコントロールチェンジを使って、4つのパラメータを操作出来ます。
次は、操作される側のVSTの設定です。
1つ目のトラックを選択して、Fキーを押します。
目的のVSTを選んで、「パラメータ」でアプリケーションキーを押し、「FX パラメータリスト」→「パラメータ モジュレーション MIDI」と進みます。
ここで、操作したいパラメーターを選んでエンター。
ここからはNVDAのマウス補助機能を使います。
「Link from MIDI or FX parameter」と読み上げるところにマウスカーソルを移動して、左クリックでチェックをつけます。
実際にはマウスは不要で、フルキーボードならば、ins+テンキー/でマウスカーソルを移動し、テンキー/で左クリックです。
Tabキーを1回押して、「フェイズ リセット:グループ 無し」と読み上げたら、そこにマウスカーソルを移動して左クリック。
「無し」と読み上げる箇所を、上下左右キーを使い、「cc to parameter」の「バリュー1」に変更してエンター。
これで設定は完了です。
2つ目のトラックの必要な箇所に、コントロールチェンジを記したMIDIファイルをインポートすれば、1つ目のトラックに刺したVSTのパラメータを、曲の途中で自由に操ることが出来ます。
VSTiやMIDIを使ったトラックでは、前回の方法ではうまく行かないケースも多いと思います。 オーディオトラックでも、前回の方法でうまくゆかなければ、こちらをためしてください。