「Sforzandoと便利なスクリプト」の続きとして書いています。 スクリプトを使わないSforzandoの操作方法や、SFZプレーヤーとの使い分け、最後にダウンロード先などを書いています。
スクリプトを使う方法は楽だけど、スクリプトのショートカットをすぐに忘れて、毎回確認するのが面倒なんて人は、こちらの方法もお勧めです。 また、スクリプトが存在しないVSTも、この方法で使える可能性があります。
NVDAのOCR(画面文字認識)を使って、Sforzandoにサウンドフォントを読み込むことが出来ます。 この方法が使えるのは、Windows10だけです。OCR機能やキー操作の詳しいことは、NVDAのマニュアルを読んでください。
OCRを使った操作は、kontaktやAddictive Drums 2などでも役に立つようです。 その他のVSTでも、キーボード操作で使えなかった機能が、この方法で使えるように鳴る可能性があります。 このような方法で使えるようになるVSTなどの情報があればお教えください。
それから、OCRの認識率は、フォントだとかコントラストだとか、画面の設定によって異なるのか、その辺も不明です。認識率を高める方法をご存知の方がおられましたら、是非お教えください。
操作は、以下のような手順になります。
Sforzandoを刺したトラックを作る。
エフェクトウィンドウでSforzandoを選んでから、OCRの認識範囲を広げるために、NVDA+テンキー8を2回押す。
NVDA+RでエフェクトウィンドウをOCRする。
OCRの結果の中から、「empty」という単語を探して、そこでスペースまたはエンターを押す。これは、「empty」を左クリックする操作。emptyではなくemptfのようにご認識されているかも知れない。
上下キーで「inport」を選んでエンターを押してから、目的のサウンドフォントを開く。
また、既にサウンドフォントを読み込んでいるSforzandoに別のサウンドフォントを読み込む場合は、上に書いた説明で「empty」ではなく、既に読み込んでいるサウンドフォントのファイル名が書かれている部分を探して、そこでスペースまたはエンターを押します。場所は、おそらく「プリセットなし」の次の行の右の方です。見つからなければ、その行の右端でスペースを押してみてください。
上の説明にある「OCRの認識範囲を広げるために、NVDA+テンキー8を2回押す。」という操作は、実際にやってみれば分かると思いますが、NVDA+テンキー8を押すごとに、OCRの認識範囲が広がります。 これを1度も押さないと、フォーカスのある項目だけが認識対象となり、2回押した時に、エフェクトウィンドウ全体が認識範囲になるようです。3回で、Reaperの画面全体、4回でデスクトップも含めた画面全体のように、認識範囲が広がります。
SFZプレーヤーの場合は、スクリプトを使って操作するのが良いようです。 スクリプトのダウンロード先は、このページの最後の方に書いてあります。 使い方は、ショートカットキーの割り当てが違いますが、別ページに書いたSforzandoのスクリプトとほぼ同じです。
一応以下のような手順でサウンドフォントを開くことが出来ると思いますが、不確実です。サウンドフォントを開く以外の操作が出来るかも不明です。
SFZプレーヤーを刺したトラックを作る。
エフェクトウィンドウでSFZプレーヤーを選んでから、NVDA+テンキー8を2回押す。
NVDA+RでエフェクトウィンドウをOCRする。
OCRの結果の「tygc:audiosfz」と書かれている部分で、スペースまたはエンターを押す。「2出力」と書かれている行のすぐ下です。
その次に、テンキースラッシュを押す。
そうすると、「ロード・サンプル・ファイル」と聞こえて、サウンドフォントを開ける。
サウンドフォントを開いた後でも「ロード・サンプル・ファイル」と聞こえていたら、Alt+F4をすばやく2回押して、Reaperのメイン画面に戻ってください。
また、既にサウンドフォントを読み込んでいるSFZプレーヤーに別のサウンドフォントを読み込む場合は、上に書いた説明の「tygc:audiosfz」ではなく、既に読み込んでいるサウンドフォントのファイル名が書かれている行を探して、そこでスペースまたはエンターを押します。場所は、おそらく「2出力」と書かれている行のすぐ下です。
これは、Sforzandoの古いバージョンでのみ使える方法です。楽な方法ですが、古いバージョンには何か不具合がある可能性もあります。
こちらから、この方法で使える最後のバージョン1.848のsforzandがダウンロード出来ます。ずっとダウンロード出来るようにしてくれるとの事ですが、必要ならば早めにダウンロードしておくことをお勧めします。
操作手順は、以下のようにします。
Sforzandoを刺したトラックを作る。
テンキーを、NVDA+テンキー7で、画面レビューのモードにする。
エフェクトウィンドウでSforzandoを選んでから、画面レビューで「empty」という単語を探す。
NVDA+テンキースラッシュでマウスポインタを「empty」に移動してから、テンキースラッシュで左クリックの操作を行う。
上下キーで「inport」を選んでエンターを押してから、目的のサウンドフォントを開く。
既にサウンドフォントを読み込んでいるSforzandoに別のサウンドフォントを読み込む場合は、上に書いた説明で「empty」という単語を、既に読み込んでいるサウンドフォントのファイル名に置き換えて、その他は同じように操作します。
シンプルで使いやすいSforzandと、機能的には優れているけど、ちょっとだけ使いにくいSFZプレーヤーのように感じています。
シンプルなサウンドフォントをシンプルに使うなら、Sforzandのほうが使いやすいです。 でも、Sforzandでは、例えばMIDIのメッセージで、ピッチベンドレンジを変更出来ないとか、そういう不都合や不便さを感じることもあります。
複数の音色を持ったサウンドフォントは、SFZプレーヤーを使います。例えば、ギターのサウンドフォントで、ミュートだとか、複数の音色をもったサウンドフォントは、SFZプレーヤーでは、スクリプトを使って、キー操作で音色を変更できます。
なお、拡張子がsfzのファイルもサウンドフォントと同じように扱えますが、サウンドフォントは、拡張子がsf2のファイルで、拡張子がsfzのファイルは、サウンドフォントとは呼ばないようです。 sfzファイルと、SFZプレーヤーとまぎらわしく、ちょっと、ややこしいです。
最新のsforzandoのダウンロードはここから、Windows用のsforzandoをダウンロードします。
Sound Banks for sforzandoと書かれている行の「REDIRECT」というリンクの先に、sfz形式の音色ファイルもあるので、必要ならばいただきましょう。
Plogue | Downloads VST/AU/RTAS/AAX Plugin, Synth, Effect, Modular Host
SFZプレーヤーは、ここからダウンロード出来ます。
rgc:audio software :: sfz High Quality SoundFont Player
SforzandoやSFZプレーヤーで使うためのスクリプトはこちらです。
Free scripts | access4music.com
今回は以上です。