SibiacというNVDAのアドオン

2018/12/26 このページの内容を大幅に更新しました。

Sibiacは、未だベータバージョンで、今後も進化し続けると思われます。最新の情報は、本文中のリンク先(英文)から入手してください。

Sibiacとは?

SibiacというNVDAのアドオンを使うと、今までNVDAでは使えなかったいくつかのVSTなどが使えるようになります。NVDAの読み上げを、全般的に強化している訳ではなく、このアドオンが対応しているプログラムにのみ、効果があります。

英語が得意な人は、僕の説明より、こちらを読んでください。

Sibiac: Single Image Blob Interface Accessible Control

これはSibiacの作者さんのページです。

ページ中の、「Wiki」というリンクは、Sibiacのまとめウィキです。Sibiacを使ってVSTを捜査している動画もあります。

「Installation instructions.」というリンクを開くと、ダウンロードページに進めます。

このページから、「the latest version of Sibiac.」と「OCR」という2つのリンクをクリックして、2つどアドオンをダウンロードします。 これを書いている時点でのファイル名は、sibiac.0.22.nvda-addonとsibiac_ocr.0.1.nvda-addonです。

インストールは、NVDAのアドオンマネージャーから行います。バージョンアップは、アドオンマネージャーで、古いバージョンを削除してから、新しいバージョンを追加する。ただし、sibiac_ocr.0.1.nvda-addonは頻繁なバージョンアップは無いので、削除する必要はない。みたいなことが書かれているようです。

書かれている以外のインストール方法は、やるならば自己責任で行ってください。

Required display settings in Windows:の後に必要な画面設定について書かれています。Sibiacが正しく動作しない場合など、まずはここに書かれていることをチェックしてください。

画面の倍率を100%にすることや、ディスプレイの解像度を最大にすることが書かれているようです。 (小型のノートやタブレットでは、文字が小さいと読みずらいので、倍率が高くなっていることがあります。)

最初のページに戻って、「Currently supported programs:」のあとの「REAPER.」というリンクを開くと、 このアドオンを導入することで使えるVSTがいろいろ書いてあります。Melodyneも使えて、これは独立したページにまとめられています。 現時点で対応しているVSTは、 XLN AddictiveDrums 2、EZMix 2、EZdrummer 2、STL Tonality Howard Benson Guitar Plug-In Suite、GTuneZampler、Cakewalk Session Drummer 3、SynthMaster Player、NadIR、ts Guitar Rig 5 Native Instruments Absynth 5、XLN Addictive Key、Sforzando、Cakewalk Session Instruments、Cakewalk Dimention Pro、Native Instruments Guitar Rig 5、Native Instruments Absynth 5 などなど、これは今後も増えるだろうと思いますし、それぞれのVSTで、使い勝手が向上する可能性もあります。

それぞれのVSTの名前は、そのVSTについての説明や使い方が書かれたページへのリンクになっています。

Sibiacについての説明は以上ですが、これは、2018年12月26日現在の情報です。 今後、上に書いた内容と、実際のインストール方法やアプリケーションへの対応状況、あるいはページの内容やレイアウトも変わるかと思いますので注意してください。Sibiacがバージョンアップするたびに、このページを更新することは出来ません。

この後は、Sibiacをインストールした状態で、GTuneというVSTを、実際に使ってみます。

GTuneを使ってみる

次に、GTuneを使って、エレキギターのチューニングをためしてみます。Sforzando、Zampler、NadIR、EZMix 2なども使ってみましたが、操作方法はどれも同じで、Tabキーや方向キーで、項目を移動したり選んだりして操作します。特殊なショートカットキーなどはありません。 .

GTuneはVSTなので、単体では使えません。読み上げには、Reaper、OSARA、NVDAが必要です。

GTuneは以下からダウンロードできます。(このサイトでは、他にもいろいろなVSTを、無料で配布しています。)

GVST - GTune

インストーラーは無いので、ZIPファイルをダウンロードして解凍したら、その中身をVSTを入れているホルダにコピーします。64ビットのReaperを使っていれば、GTuneWin64.zipをダウンロードして、GTune.dllをコピーします。

あとは、Reaperでトラックを作って、そこにGTuneを刺し、そのトラックをarmed(録音待機状態)にします。コンテキストメニューの「入力をモニタリング」にチェックを付けます。

そして、オーディオインターフェイスに楽器やマイクを繋いだら準備完了です。

楽器を弾くと、エフェクトウィンドウに音程が現れて、エンターキーを押すとそれを確認できます。

エフェクトウィンドウでF6を一度押すか、何度かタブキーを押して「tune no signal」と読み上げるところまで移動します。後は、楽器を鳴らして音が鳴っている間にエンターキーを押せばいいです。 (F6はSibiacではなく、OSARAのショートカットです。2018年11月以降のOSARAならば使えます。)

音程は、例えば「A+10」と読み上げられ、これはaより10セント高いという意味。Aにぴったり合うと「A+0」になります。1セントは、半音の1/100です。音が鳴っていないときは、「tune no signal」と読み上げます。

基準ピッチは440になっていますが、エフェクトパラメーターを操作するウィンドウで変更できます。

ためしにアドオンを無効化してGTuneを使ってみましたが、音声ではまったく使えませんでした。

エレキギターのチューニングに使った感想としては、チューニングがどのくらいずれているかが数字で分かるので、とても楽です。集中力というものが、ほとんど必要ありません。

これを使えば、オクターブピッチの調節も、かなり正確にできそうです。

エピロールのチューナーに、アキュピッチといってチューニングが合うと「ピッ」と音が鳴って教えてくれるものがありますが、それよりもずっと楽です。

Reaper付属VSTのReaTuneでも同じことができますが、楽器のチューニングならば、GTuneのほうが余計な読み上げがなくて使いやすいです。周波数を数値で知りたい場合は、ReaTuneを使うといいです。

ただ、音叉やハーモニクスを使って自分の耳で音を確かめながらチューニングしたほうが、音感は鍛えられるでしょう。

ちなみにですが、エピロールのチューナーのカタログ上の精度はプラスマイナス3セントです。また、5フレットと7フレットのハーモニクスを使ってチューニングすると、ハーモニクスは純正律の音程なので、平均律の音程とは、2セントくらいの誤差が出てしまいます。

GTuneの制度は分かりませんし、最終的には、自分の耳で判断する訳ですが、エレキギターのチューニングに使うならば、例えば弾いているうちに音程が下がる楽器ならば、1セントから3セントくらい高めにチューニングしておくとか、その程度の誤差は許容していいと思います。

それと、音が鳴っている間にエンターキーを押す必要があるので、、両手で演奏する楽器では使えないものがあるかも知れません。

今回は以上です。


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